聖ロバート教会
ST.ROBERT CHURCH
ステンドグラスは数百年に渡って、殆ど教会のみでの使用しか許されていなかったという歴史もあり、今日においてもなお最上のステンドグラスといわれるものの多くは各国の教会の中に見られます。それゆえ、当美術館にも美しいステンドグラスウィンドウを取り入れた「聖ロバート教会」を併設し、自然光の中で「光の宝石」・「光の芸術」をご鑑賞いただいております。この建物も「ニールズ・ハウス」同様、屋根瓦(スレート)やレンガなど外装用の建材には、150年以上の歴史を持つ英国製の味わい深いアンティークのものを使用しております。
レンガ一つとりましてもその色合いが微妙に異なり、手作り独自の温もりを持っておりこの地を訪れる方の心を安らげることと思います。
この教会の骨組みは現在では珍しい完全木造建築で、非常に手の込んだ工法で造られており、これが大分産の日田杉の美しさを際立たせています。教会に厳粛さと気品を与えているメイン・ステンドグラスや十字架・聖杯などの備品や調度品は、英国国会議事堂の再建を手がけたピュージンなどの高名な作家の手による芸術品です。
ニールズ・ハウス
NEIL'S HOUSE
「ニールズ・ハウス」の館内には7つの展示室とショップとティールームがあります。
イギリス・ドイツ・フランス等ヨーロッパのステンドグラスをメインに、アール・ヌーボーの最高傑作といわれるエミール・ガレの作品や工芸品、絵画など数多くの美術品が展示されています。
中でもアイルランドの天才芸術家ハリー・クラークのステンドグラスは、現在国外への持ち出しが禁止されている希少な作品です。又、7つの展示室はそれぞれのテーマやステンドグラスの歴史、色合いに合わせた壁紙やカーテンが使われており、ここで使用された内外装は全て英国から取り寄せたもので、建築に関しては英国人職人の指導の下、日英共同で完成されたものです。